スナックおはるのざれごと

はるママが日々閃いたあれこれをざれごとチックに語ります。

臆病者とチョコレート《告白必勝法のお話》

こんにちは。はるらっしゅです。

2月14日のバレンタインデー、皆様はどのようにお過ごしでしたか?

私は先日友人からいただいた大量(バケツ一杯分)のチョコレートを、ここぞとばかりに社内にばらまきました。

食べきれないチョコレートの在庫処分もできるし、お金をかけずにバレンタインデーにのっかれるし、皆からはありがとうと言ってもらえるし、なんならお返しを貰えるかもしれない。一石四鳥です!

 

さて今回は、バレンタインデーにあやかって恋愛ネタでまいりたいと思います!

 

 

人は皆、【あなたが好き】と言われたい

早くチョコレートを配り切りたい一心で、社内の名前をよく知らない人にまで「チョコあげます」と配り歩いていたせいでしょうか。(イメージはGANZのねぎ星人(こども)の「ねぎあげます」状態。必死。)

職場の同僚に【コミュ力お化け】と称された私(自覚はない)は、「この人好き!」と思ったら、それをその場で口に出して相手に伝えるようにしています。

よく告白を渋る人を見かけますが、私はあれが昔からどうしても理解できません。好きという、人を幸せにするポジティブで素敵な言葉は、出し惜しみするには、あまりにもったいないと思うのです。

 

皆様、想像してみてください。

「あなたが好きです」と告白されて、不快な思いをしたことがありますか?

「あなたが素敵で、声をかけてしまいました」と声をかけられて不快な思いをしたことがありますか?(これはナンパの仕方と相手の質によるけども。)

 

もしあるとしたら、多分それは相当のレアケース(ストーカーや相手の印象がもともと最悪な場合など)か、思春期の好き避けによる勘違いです。

人の頭は大抵、「あなたが好き」と言われれば、承認欲求が満たされることによって喜ぶように出来ているし、自分を好きと言ってくれた相手を拒絶するようなことはそうそう出来ないと思うのです。

人の頭の造りは同じですから、自分が他人にされて嬉しい親切や言葉は、大抵相手も嬉しいものではないかと思うのです。

はるママ直伝【勝率を上げる告白の方法】

私は、大学で社会心理学を専門に勉強していました。社会心理学には【返報性の原理】というものがあります。文字通り、良い意味でも悪い意味でも、相手にお返しをしたくなる心理です。

mynavi-agent.jp

 

その中でも特に【好意の返報性】というものは本当に強力で、使い方を理解すれば、基本どんな人とも仲良くなれます。恋愛も然りです。

smartlog.jp

 

世の中、告白に失敗して絶縁となるようなバッドエンドは、大抵相手が見えていない状態で発生する場合がほとんどだと思います。

気持ちは分かります。私も恋愛すると周りが見えなくなってそうなりがちです。

 

相手が見えていない告白の代表格がこれ。「好きです、付き合ってください。」

これの何が問題なのか。

まず、「あなたが好きです」と言います。ここまでは良いです。

この後です。「付き合ってください」、これが問題なのです。

 

相手の心理状況が見えない状態で「◎◎してください」という要求をすることで、相手の答えは「できる」「できない」の二択になり、後者を相手が選んだ場合、こちらは手詰まりになります。

 

その後にまた告白したとして、何が問題で付き合えないのかを理解して改善できていなければ、堂々巡りになってしまいます。しかも、改善点を教えてもらえたところで、自分一人が頑張ったって、そんなものは勝算がありません。

なぜかというと、一度告白を断ったことで相手の警戒心と罪悪感は高まっていますから、一度バッサリ振られてしまうと、相手が再度自分を受け入れるのに時間がかかる場合が多いのです。(もちろん例外はたくさんあるので、一概には言えません。)

 

ではどうしたら良いのか。

私は恋愛専門家では全くありませんが、自分の山のような失恋経験を基に編み出した必殺技があります。それは何か。そう、「相手に聞く」です。

 

「好きです。付き合ってください。」を「あなたが好きです。あなたの彼女になるにはどうしたら良いですか?」という言い方に変えるのです。

 

そうすると何が起きるか。

まず相手の回答が「はい」「いいえ」の二択ではなくなります。

もちろんOKであれば「付き合おうよ」という回答になりますし、もしダメな場合も、相手がどうしたら良いのか、何かしらの答えをくれます。

その答えを聞いて「それはこういうこと?」と掘り下げていけば、相手の思考と意図を理解できるし、話の流れ的に気まずくはない。

気まずくなければ、内容次第で関係は切れずに再度アプローチが出来る。

しかも、人は好きと言われると相手を少なからず意識します(好意の返報性が発動)。ここで三ヵ月くらい沈黙して(その間は連絡一切禁止、ただし相手と同じ職場や学校にいる場合は、相手の視界に一日一回は必ず映るのが理想。)、その間に相手が提示してくれた課題をこなし、より魅力的になって再度アプローチすれば良いのです。

※ただし、必ず相手の温度感を図ってください。度が過ぎるとストーカーです。

 

最近少し臆病になってきた私へ

こんな持論を展開している私も、例えば社内に仲良くなりたい人がいれば「私はあなたが好きで、仲良くなりたいです。どうしたら仲良くなれますか?」と伝えています。

そうすると大抵、相手は目を丸くしますが、次の瞬間には照れたような笑顔になって「じゃあ、明日一緒にランチに行こう」と、仲良くなるための行動を一緒に取ってくれます。

 

とはいえ、「好き」と伝えるのは多少の勇気と勢いが必要です。

そうそうないと分かっていても、拒絶されたらどうしようという不安は私にだってありますし、年々それが強くなってる気がします。

歳を重ねて、良い意味でも悪い意味でも、相手の様子を伺う癖が付いたせいかもしれません。

 

今年、私が私に贈りたいものは【心優しい勇気】です。

あっけらかんと人に好きと伝えられる、この思い切りの良さは私の美点です。

最近少し臆病になってきた私へ、今年はゴディバのチョコレートではなく、臆さず人に好きと伝えられる心優しい勇気を贈りたいと思います。

 

※余談※

数年前、友人と二人で居酒屋で飲んでいた時にこの話をしました。

私が自慢気に「どうしたらあなたの彼女になれる?って聞けば良いって気づいたの。」と話す姿を見て、友人は枝豆をつまみながら、さらっとこう言いました。

「じゃあ、俺がお前の彼氏になるには、どうしたら良いと思う?」

その彼とはお別れしてしまいましたが、とびきり胸キュンの良い思い出です。

 

lit.link

stand.fm