スナックおはるのざれごと

はるママが日々閃いたあれこれをざれごとチックに語ります。

紫煙を燻らすヘビースモーカー《禁煙のお話》

こんにちは。

年々喫煙スペースが減り、数少ない街中の路上喫煙スペースに集まって喫煙する人々を「電灯に群がるハエのようだ」と言い放った妹に、戸惑いが隠せないはるらっしゅです。

妹よ、何かあったか(怯)

 

そんな私は、2020年10月に禁煙しました。それまでは1日に2箱のタバコを消費する、いわゆる【ヘビースモーカー】でした。

 

本日のテーマは禁煙ですが、私は今でもタバコのにおいが大好きです。喫煙者の前では「私に向かって煙を吐いて」とねだり、周りをざわつかせます。(実話)

なので、本日は禁煙した方が良いよと勧めるお話ではございません。

私の信条は【太く短く生きる】ですので、我慢を重ねて長生きするより、やりたいことをやり尽くして早く死ぬ方が幸せだと信じておりますし、私もそう生きます。

 

今回は、禁煙するとこんな感じというご紹介ですので、喫煙者も非喫煙者も、どうぞ笑ってご覧頂ければ幸いです。

 

 

タバコとの出会い

私とタバコの出会いはさかのぼること、9年前。

当時19歳だった私は、当時の彼氏にこっぴどく振られて深夜に実家のリビングでギャン泣き。

父が一生懸命慰めてくれたのですが、全く泣き止まず、父もいよいよ頭を抱える始末。

そんな時です。私は泣きながら思ったのです。私はとことん彼が嫌いなタイプの女になってやろう。

なんでこんな思考になったのかはいまいち自分でも分からないのですが、とにかく当時の私はそう思ったのです。

そして、何をしてくれようかと考えた時、真っ先に思いついたのが、そう、タバコ。

 

彼はとにかくタバコのにおいがだめでした。

私はキッチンにある母のタバコを手に取ると、それに火をつけ、父の制止も空しく一気に煙を吸い込み、そして盛大にむせました。(死ぬかと思った。)

これが私とタバコの出会いでした。

 

学生時代のタバコ事情

私は大学で社会心理学を専門に勉強していましたが、その過程で養護教諭の資格を取りました。養護教諭とは【保健室の先生】です。

ええ、分かっています。健康教育を司る養護教諭を目指す学生が、タバコを吸っているなど本当にとんでもないことです。禁煙教育をするどころか、保健室が不良たちの拠点と化します。

何度も教授の研究室に呼ばれて指導を受けました。それでも禁煙しない私。

挙句の果てに、教育実習中も指導計画を作りながらタバコをプカプカする私。

今思えば正気の沙汰ではございません。教授も頭を抱える始末。

今思えば、これが俗にいう「あの頃、私はとがっていた」というやつですか。

 

社会人になってからのタバコ事情

私が入社した会社は当時、約6割が喫煙者でした。タバコを吸っていた方が、先輩たちと話が出来る機会が多く、自分が吸いたいというよりかは、タバコミュニケーションを求めて吸っていた気がします。

その頃にはタバコでむせることなど一切なく、仕事終わりの一服や食後の一服がとても美味しかったですし、深夜寝る前に暗闇に溶ける紫煙を眺めていると、とても落ち着きました。

また、社会人になってからお付き合いした人全員が、たまたま喫煙者だったこともあり、禁煙について考えるきっかけもなく毎日を過ごしていました。

 

禁煙のきっかけ

こんな私がなぜ禁煙をしようと思ったか。妊娠でも健康上の不安でもございません。きっかけは「大嫌いな人が出来たこと」でした。

私は社内で一人、どうしても嫌いな人がいました。どのくらい嫌いかと言うと、その人の足首をひっつかんで、地獄の穴に引きずり落してやりたいくらいに大嫌いでした。(既にご退職されています)

当時、その人も喫煙者だったので、たまに喫煙所で鉢合わせることになるのですが、私はとにかくそれが嫌でした。

あの狭い空間の空気を一緒に吸っていると想像しただけで虫唾が走り、鳥肌が立ち、脂汗が噴き出しました。

そして、その人と顔を合わせたくないがために、私は禁煙することを固く決心しました。

(禁煙は難しいからちょっと怖いという話も聞きますが、案外こんな単純な理由でも成功するくらい、敷居は低いですよ。)

 

禁煙外来って実際どんな感じ?

自力で禁煙しようとして禁煙グッズを買っているうちは素人だと思います。

 

日本人は何でも自分一人で解決しようとし過ぎます。世の中には弁護士や心理カウンセラーなど、悩みを一緒に解決してくれるプロの専門家がたくさんいますし、それらに頼るのが一番手っ取り早いです。そして、禁煙するにはそう、禁煙外来に行くのが一番手っ取り早いのです。

 

私は我慢が大嫌いです。なので、自力で禁煙するという選択肢は、はじめからありませんでした。「何とかしてくれ、金はある」と、ふてぶてしさ全開で禁煙外来の門を叩いたのが、2020年10月のことでした。

 

禁煙の治療は薬物療法が基本です。

毎回、呼気中の一酸化炭素濃度を測って(隠れて吸ってるとここでバレる)、医師と面談、その後【チャンピックス】という飲み薬をもらって終了です。保険も適用されますので、トータルの治療額は3万円以内で済みました。

 

www.med.or.jp

 

禁煙補助薬を飲むと吐き気が出る人もいるそうですが、私は特に副作用もなく、毎日もりもりご飯を食べていました。しかし、禁煙補助薬はあくまで補助です。吸いたい欲求は消えませんし、禁煙による副作用も出ます。

 

私は食べることでその副作用をごまかしました。医者からも「禁煙補助薬を飲んでいる間は多分3㎏は太るけど、それはもう諦めて」と初回で言われていました。まあ、私は結果7㎏太ったんですけれども。

 

正直、最初の1週間は副作用がひどすぎて、仕事になりませんでした。タバコを欲しているというより、7年間の喫煙習慣を矯正しようとしている精神的ストレスが酷かったです。しかし、禁煙開始2週間後から徐々にその辛さは無くなりました。

 

禁煙してみて思うこと

「禁煙して良かったことは?」とよく聞かれますが、ありません。強いて言えば、歯医者さんに行く頻度が毎月から3ヵ月に一度に変わったことくらいです。(歯に付着するヤニを取りに通っていました)

しかし、「吸い続けた方が良かったか?」と聞かれると、そうとも思いません。

結局、タバコはあってもなくても生きていける嗜好品です。吸いたい人は吸えば良いし、吸いたくない人は吸わなくて良いし、自分の好きなようにして良いと思います。

 

最近は、喫煙者に対する風当たりがあまりに強すぎる気がしますし、禁煙をごり押しし過ぎているような気がします。

たしかに副流煙は身体に害ですが、それを言ったらアルコールはどうなるのでしょうか。

同じように依存性があり、発病要因となるアルコールを同じように規制しないのはどうしてでしょうか?

私から見れば、どちらも同じです。

自分が好む嗜好品をお金で買って、それを使って何が悪いのでしょうか。

ルールを守ってそれを楽しんでいるなら、それで良いのではないでしょうか。

喫煙者寄りの意見だということは自覚していますが、禁煙してからの方が、私はそう思うのです。

 

私はタバコのにおいが大好きです。

禁煙を良しとするこの世界の白黒フィルムに残る、紫煙を燻らすマリリンモンローやオードリーヘップバーンの姿が、今でもこの上なく美しいと思います。

タバコだって時代を色づけた一つの美しい文化なのです。

喫煙者も非喫煙者も互いを尊重し合って、気持ちよく共存できる世界が早く確立されれば良いと思う、今日この頃です。

 

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