スナックおはるのざれごと

はるママが日々閃いたあれこれをざれごとチックに語ります。

練乳のような微睡《夢のお話》

こんにちは。

今年の梅雨は雨が全く降らずに明けたかと思ったら、梅雨明け後に豪雨が降るこの状況下で、いよいよ梅雨の概念が分からなくなったはるらっしゅです。

梅雨って、何?

お昼の定番、ジャンクフードで有名なM字の旦那の某店ハンバーガーを片手に調べてみると、以下とのこと。

梅雨(つゆ)とは、日本の5月末から7月初〜中旬にかけての、曇りや雨の日が多くなる時期のこと。日本だけでなく、中国の南部や韓国でも見られる気象現象です。

ちなみに日本の一番北にある北海道に梅雨はないとされています。日本列島に梅雨をもたらす雨雲・梅雨前線は、北海道に到達するころには勢力が弱まり、梅雨のような長雨が発生しないからです。    引用:MATCHA

ふむ、一応7月中旬までは梅雨と言えるのか。
いやでも、そしたら梅雨明け宣言とは何なのか。
ハンバーガーとポテトを両手に、謎が深まるばかりです。


さて、本日のテーマは【夢】です。
夢といっても「将来の夢」ではなく、「デイドリーム」の方です。
最近蒸し暑くて寝苦しいからでしょうか、変な夢ばかり見て目覚めます。
今日はそんな、はるらっしゅの変な夢と、夢に関連する日常をざれ言チックに語ってみたいと思います。
(引っ越しの手続きで頭が疲れているせいか、長文が書けずに短編チックに仕上がりました。)
短いからいつもより読みやすいかも、どうぞ楽しくご覧ください。

 

 

練乳のような微睡

耳元でけたましくなるスマホのアラームを乱雑に止めて、スマホを持ったまま寝返りを打った。

「平日は7時に起きたい」と毎晩意気込んで寝るまでは調子が良いのだが、如何せん低血圧の私は、目覚ましの音が聞こえてもすぐには起床できない。

なので、目覚ましのアラームを6時50分にセットして、7時までの10分間で脳を覚醒させる。

私は、その10分間が一日の中で最も好きな時間だ。


半分寝てて半分起きている、そんなトロトロとした甘く白濁した微睡の中で「今日はどんな服を着ていこうかな」とか「今日見た夢は何だっけ」「会社に行ったら、まずあの資料を仕上げないと」とおもちゃ箱のように散乱した考え事をしているこの時間は、一瞬のような永遠のような、まるで自分が現実から切り離されたような感覚に陥る。

 

時間は人の意識によって、長くなったり短くなったりする。

相対性理論って、とてもロマンチックで、とても切ないものだね。

 

何かのアニメで聞いたセリフ。

「当時の私には分からなかったこの言葉の意味が、今この時だけは、少しだけ分かるような気がする」なんて思いながら、私は今日もまた、薄暗い早朝の部屋の中でおもちゃ箱のような思考の海へ落ちていく。

 

鷹の夢

鷹の夢を見て目覚めた朝、夢に出てきた鷹の眼力が忘れられなくて悪寒がした。

初夢で見ると縁起が良いとされる【一富士二鷹三茄子】で有名な鷹の夢は、天下を統一した徳川家康が鷹狩りを好んだこと、『たか』という読みが『高い』に通じることから、夢占いでは開運や立身出世、自由な行動力を表す吉兆とされている。

ちなみに、私が見た鷹の夢はこんな感じ。

私は左右に畑が広がる広い田舎道を歩いていて、ふと目線を上にずらすと、そこにはとても大きなカラスが電線に止まっていた。

カラスは私を小ばかにしたよう見つめた後、大きな羽を広げて飛び立とうとした。

すると、その上空からカラス以上に大きな鷹(もはやあれは鷲かもしれない)が降ってきて、カラスを丸飲みするように捕食してしまう。

そして鷹は恐怖で立ちすくむ私を一瞥して、その場から飛び去っていく。

ええ、私も皆さんと同じ気持ちである。
この夢は、一体何だったのか。
訳が分からないよ。(まどマギキュゥべえ風)


ということで調べてみたら、こんな結果が出てきた。

鷹や鷲が獲物を捕らえる夢は、仕事や学業、恋愛などにおいて、何らかの成果を得ることを暗示しています。

この時、鷹や鷲が狩る獲物が大きいほど、あなたが手にする成果が大きいことを象徴しています。
人によっては、社会的地位のある方から、大抜擢を受けたり、引き立てを受けたりすることもあるでしょう。

いずれも、鷹や鷲が狩りをするその勇士は、あなたが厳しい競争社会を力強く生き抜いていくことを象徴しています。    引用:美・フェイスナビゲーター

 

ふむ、なるほどである。
人生で初めて見た鷹の夢は少し怖かったけど、良いなら良い。(語彙力皆無)
そんな事を調べてうふふと思った、朝の満員電車での一コマ。

 

目が覚めて思い出したら

「恋ってするものじゃなくて落ちるものだってよく言うけど、それに気づくのっていつなんだろう」
先日の飲み会でそんな話をふってきたA子に、軽い口調で「そんな事を考えてるまさにその時なんじゃないの?」と確信を突くような答えを出すB子。

そんな友人二人の掛け合いをハイボール片手に眺めて、私も思った。
恋に落ちたことに気づく瞬間は、いつだろう。


昔読んだ本で「試着室で思い出したら本気の恋だと思う」というタイトルがあって、その言葉にハッとした事はあるけど、恋に落ちたことに気づく瞬間というものは考えたことがなかった。


恋に落ちる瞬間は人それぞれで、多分それに気づく瞬間も千差万別だろう。
他の人と話している姿を見て嫉妬したり、ふいに手が触れて胸が高鳴ったり、気づけば目で追っていたり。

私の場合はどうだろうと考えて、そして分かった。
私が恋に落ちたことに気づくその瞬間は【朝目覚めた時】だった。
朝ふと目が覚めて、ベッドの中で最初にその人思い浮かべたら、多分それは恋だと思う。


そんな事をぼんやり考えているうちにその話題は終わり、最近の恋愛事情に移り変わって「はるらっしゅは、最近どうなの?」と話を振られていた。

私は一度思考し始めると余韻を消すのに少し時間がかかるため、そのぼんやりとした状態のまま「んー、最近久しぶりに人と手を繋いだ」と安易にこぼして、周りが「え!聞きたい!」と興奮し出す面倒な状況となった。


手をつなぐと相性が分かるなんてよく言うけど、たしかにそれは納得だった。
セックスしても胸はときめかないのに、手を繋いでウキウキしてしまうなんて、なんだか童心に帰ったような、変な気分。

「手を繋いでたらニギニギされて、おにぎりになった気分だった」なんて話を「きゃー!」と楽しそうに聞く友人たち。
そんな二人を見て私も笑いながらお酒を飲みつつ「以前関係を持った人(失恋と冷凍食品を参照)とは、手を繋いでもときめかなかったのに。」と、少し皮肉めいたことを考えて、そしてその思考に蓋をした、そんな夏の夜だった。

 

豚汁滴る良い男

その日の朝、彼が夢に出てきたからという単純な理由でランチに誘った私が悪かったのかもしれない。

私の最終出社日が迫っていたその日、私は仲の良い会社の先輩(以下Uさん/男性)をランチに誘ってみた。

彼は「じゃあ、とんかつを食べに行こう!」とスケジュールを空けて一緒に出掛けてくれたわけだが、この時私達は、その後の悲劇をまだ知らない。


食事中何があったのかは知らないし、本人に聞いても「俺も分からない(放心)」とのこと。
ただ少し食事中に私が視線を下に向けた隙に、Uさんは自身が持っていた茶碗の豚汁を胸元から被っていた。
いや、被っていたというか、浴びていた。

 

あまりの出来事に私、Uさん、そして店員はフリーズし、一瞬の間を置いた後で
私「ちょ!!!先輩やけどしてないですか!?」
Uさん「(目をぱちくりさせて放心)」
店員「(厨房にむかって)おしぼり!おしぼり持ってきて!!」
周りにいた客達「(ティッシュを持って)これ使ってください、お姉さんも足にかかってるよ!」
と、大騒ぎである。

「午後一で会議なのに・・」と青ざめる、豚汁滴る良い男・Uさん。
「大丈夫、急げば間に合います!服を買いに行きましょう!」とはるらっしゅ。
結局、飲むように残りの食事を平らげ、滞在時間30分程度で店を後にした。


無印良品でTシャツを買って試着室で着替えた後、次はパンツを買わねばと慌ただしく移動する中、「そういえば俺、明日誕生日なんだよね」とこれ見よがしに言ってくるUさんに「策士過ぎるだろう」と私は苦笑した後、「わかった、パンツは買って差し上げます」と言ったのが運の尽き。

仲良いが故に遠慮が無く「やった!俺、欲しいのある!こっち!」と飛び出していったUさんに嫌な予感を覚えながらも付いていくと、目当てのパンツは7000円だった。

「私、自分の服でも3000円以上の物は買わないのに・・」と白目を剥きながら、少しイタイ出費を出して、その日の午後を迎えたのだった。


話はここで終わらない。

後日、北海道出張から帰ってきたUさんは「先日はありがとう。これ、異動の餞別!」と、少し大きい紙袋をくれた。
「え!ありがとうございます!」と少し涙目になりながら、紙袋の中身を取り出し、別の意味で涙腺が崩壊した。


中から出てきたのは、北海道のお土産で有名な、特大サイズの木彫りの熊。
「え!!凄い・・え?」
見て数秒でものすごい違和感に襲われ、木彫りの熊を片手にフリーズする私。


皆さんは木彫りの熊を見た事はあるでしょうか?
ええ、熊が鮭を加えているあれです。そう、通常はあれなのです。
しかし、私が今持っている木彫りの熊は、鮭に食われているのです。

karapaia.com

 

「あおおおおおおおっ」と叫びながら苦悩の表情を浮かべる熊。
食物連鎖が完全に崩壊した常軌を逸したお土産に震える私。

「これ炭だから、玄関とかに置くと消臭効果あるよ!」と微笑ながら言うUさんの目を見つめ、私は「熊、食われとりますこれ。」としか言えなかった。

「最後のランチがまさか豚汁まみれになるとは思わなかったけど、でも私達らしかったね」と笑って話せる良い思い出となった、とある豪雨の昼下がり。

 

あとがき

こんな愉快な生活も残り僅かだと思うと、感慨深い。

色々な人が送別会という名の飲み会に連れていってくれて、皆が「辛かったらすぐ戻ってきなさい」と言ってくれる。
あたたかい人たちに囲まれて恵まれていたと今更気づく私は、本当にばかものだ。

そんな感慨深さに浸りつつもメンタルが豆腐な私はきっと、しんどかったら本当にすぐ泣いて帰ってきてしまうのだろう。
でも、最初はそれでいいと思う。
それを繰り返して徐々に新しい土地で自分の居場所を作り、新しい土地で新しい人間関係を作っていこうと思う。

「私のペースで着実に」を改めて決意した、今日この頃です。