スナックおはるのざれごと

はるママが日々閃いたあれこれをざれごとチックに語ります。

手を繋ぐのは、また今度。《恋愛と美しさのお話》

こんにちは。
二日酔いがしんどいはるらっしゅです。

少しずつ新しい生活に慣れて飲みに行ける余力が出来たと思ったのもつかの間、以前からの知り合いや会社の付き合い、その他諸々で平日の夜が全て飲み会で潰れ、財布と肝臓が異常事態です。


昔は終電の電車でウトウトしている女性を見ると「不用心だなぁ」などと思っていたけれど、今ではそのウトウトしている女性が私。
年々少しずつお酒に弱くなっているような気がする・・
今予定されている飲み会が終わったら、禁酒でも始めてみようかなと思っています。


さて、今回のテーマは【恋愛と美しさ】。
二日酔いの頭を抱えながら、久しくご無沙汰な恋愛についてざれごとチックに語りたいと思います。
ぜひ最後までお付き合いいただければ幸いです。

手を繋ぐのは、また今度。

こっそり直した口紅の居心地が悪い。
こんなに頑張って選んだ服も、30分もかけて施した化粧も、なんだか滑稽に思えて、視界が少しずつ灰色に滲む。
そして、楽しそうに話す彼ににっこりと相槌ちを打ちながらこう思うのだ。


「好きってなんだっけ。」

 

マッチングアプリで出会うということ

無事お引越しを終え、新生活をスタートさせたはるらっしゅ。
全てが順調で、既定路線通り。
仕事も無事に始まったし、蜘蛛の巣のような路線図も早歩きで乗りこなす。
皆そうやって都会に慣れて、そして皆へ平等に訪れる最初の試練。
そう、それがホームシック。

 

はるらっしゅも例外なく、いや、控えめに言って普通の人の3倍程度のホームシックにかかり、冗談抜きで死にそうです。
転勤で引っ越してきた人がさっさと彼氏を作って結婚していく理由が、今ようやく分かった。
だって知り合いがいない土地での生活は、孤独で寂しいから。

 

ということで始めた『マッチングアプリ』。
開始1日目でそれなりのいいね数を稼いだおかげか、40人近くと同時にやりとりして思った。
「これ、身も金ももたない。」

 

初日で8月のほぼ全ての予定が埋まったスケジュール帳を見て、私は自分の時間が減っていく焦燥感と彼氏が欲しい寂しさの間で葛藤していた。

とりあえずいろんな人と会う事が大切だと思って、頑張っておしゃれをして出かけても、何かが違う。
皆良い人なのに、何か違う。

 

食事をした帰り道、少し酔ったふりをする私を心配してか、皆は自然に手を握って駅まで送ろうとしてくれる。
「酔ったふりをしているのは、早く帰りたいからなんだけどな。」
彼らに手を委ね、その繋がれた手を眺めて、マッチングアプリで出会うということを考え、そして毎回こう思うのだ。


「好きってなんだっけ。」

 

好きってなんだっけ。

人を好きになると、胸が甘く苦く、苦しくなる。
それはまるで、スティック1本分のお砂糖が入ったホットコーヒーによく似ている。

 

朝起きて一番に彼を思い出し、ちょっとした嬉しいことを共有したくなる。
その大きな手で触れられると、安心して無性に泣きたくなる。
私だけを見ていてほしくて、その目線を一生懸命に追ってしまう。
「まるで病気だ。」そんな風にひとりごちて、そしてそんな自分に苦笑する。
思い返すと、私にとっての「好き」って、多分こんな感じ。

 

運命の人は3人いるなんてよく言うけど、私の場合、うち2人とは結ばれなかった。
でも伝えずにはいられなくて、ある日「あなたが好きだった」と伝えたら、彼は少し驚いた様子で、そして少し切なそうに「俺も好きだった」と言ってくれて、そんな彼と私は親友になった。

好きな人と手を繋ぐ、あの幸福感が好き。
だからこそ、早く残りのひとりを見つけて、大きな手で私の手を引いてほしいと思うのだ。

もう、誰とでも手を繋ぐのは止めようと思う。
好きな人と手を繋ごうと思う。
願掛けを込めて、次から手を引いてくれる初対面の人にはこう言おうと思う。
手を繋ぐのは、また今度。

 

嫌いな人と寝る夢は。

嫌いな人と寝る夢は、好きな人とのそれより甘美だから皮肉だ。


寝ている私に「今いいか?」と低い声で話しかける彼を、私はベッドの中に引きずり込み、少しタバコのにおいがする彼のTシャツに顔をうずめた。

彼は「おい」と微笑ながら私の髪を掻き撫でて、そして私のこめかみにキスをした。

そこで私は目が覚めて、それが夢だと分かるまでの数秒間、放心していた。

彼のあんな優しい顔は、はじめて見た。
それが今朝方に見た、私の夢。

 

好きと嫌いはよく似ている。
人は自分とよく似た相手に強い興味を持ち、その似ている部分によって好き嫌いが変わる。
つまり、人の好き嫌いは「類似性」から生まれる感情なのだ。

 

人は相手に自分の嫌いなところを見ると、その人を嫌いになる。
これを同属嫌悪と言う。
例えば顔の造形や歯並びなど、自分のコンプレックスと同じ特徴がある人や、人見知りや自己中心的などの自分が欠点だと思っている性格と同じような性格の人に嫌悪感を抱く。

 

そして、自分が我慢していることをしている人にも嫌悪感を抱く。
これがいわゆる【嫉妬】という感情であり、女性がぶりっこを嫌う主な原因だ。
例えば、ワガママを我慢している姉はワガママな妹を見ると腹が立ち、節約を心がけている主婦は散財している独身女性を見ると非常にむかつく。

 

逆に、自分と同じ趣味や価値観を持つ人のことは好く。
これを同類選択と言う。
共通点が多ければ多いほど衝突が少なく、ストレスなく一緒にいられるので、人は本能的にそういう人を選ぶようプログラムされており、これが俗にいう【類友(類は友を呼ぶ)】だ。

 

一方恋愛では、外見が似てる人を嫌い、内面が似てる人を好きになりやすい。
これは親近交配の危険を本能的に避けるためだと言われている。
そして、自分に足りない部分を相手の遺伝子に補ってもらい、より良い子孫を残そうとするため、外見が正反対の異性を好むよう、人の本能はプログラムされている、というのが通説だ。

例えば、背の低い女性が体格が大きい男性を好んだり、容姿に自信のない女性がイケメンの男性を好むことが多いのはこれに該当する。

 

「私なら絶対にこんなことしない」という、自分の価値観と真逆を生きるタイプに対して嫌悪感を抱くのは、自然なことだ。

私が冒頭に話した嫌いな人は、時間に超ルーズで締切を全く守らないタイプの人間。
一方の私は、きっちり5分前行動の人間。
仕事の締切も自分で2日前倒しにしてスケジュールを組むし、計画のない行動をとにかく嫌う。

彼と私は、どう考えても合わない。
でも、思い返せば似ている部分もちょっとある。

もし私が彼に私の嫌いなところを見ているならば、彼を受け入れることが出来た時に初めて、私も自分の短所と向き合うことが出来るようになるのか。

ホットコーヒーを入れたマグカップを両手で持って手を温めながら彼の後ろ姿を見つめ、そんな事を考えた昼下がりの話。

 

美人の定義

このPVに出てくるエビちゃんこと蛯原友里さんは、今の私の1つ歳下だ。
当時中学生だった私は、エビちゃんのあまりの美しさに、食い入るように画面を見つめ、何度も繰り返しこのPVを見ていた。

この記事を書くきっかけは、まさにこのPVだった。
ある夜、YouTubeのおすすめに出てきたこのPV。
「懐かしいな~」くらいの気持ちで再生ボタンを押して、衝撃を受けた。
なんだこの美しさは。
15年前のPVだというのに、全く廃れない美しさがそこにはあった。
そして思った「私、こうなりたい」。
私はエビちゃんになるべく、美人とは何かを夜通し考えた。

 

エビちゃんのように美しくなるには、あのPVの美しさを考察する必要があるということで、私なりに出した結論が以下である。

結論:綺麗と麗しさ、二本の軸で美人は構成されている。

ただし美人の概念は千差万別なので、ここではあくまで「私が思う美人」について解説してみようと思う。

 

1,外見の「綺麗」

綺麗(きれい) の意味
1 色・形などが華やかな美しさをもっているさま。
2 姿・顔かたちが整っていて美しいさま。
3 声などが快く聞こえるさま。
4 よごれがなく清潔なさま。
5 乱れたところがないさま。整然としているさま。

綺麗-goo

美人は、外見が整っていることが大前提だと、私は思う。
動物行動学では、繁殖のための相手選びに体の対称性が重要な役割を果たしていると主張されているのは通説で、魅力度ならびに美しさを評定にも影響すると言われている。
ただし左右対称だけでなく、その人が身に付けている装飾品(服やアクセサリー、化粧)などでもある程度の【綺麗】は形成できる。
また、どんなに顔が左右対称でも、スタイルが悪かったり、においが臭かったり、声質が悪かったりすれば【綺麗】ではなくなる。
要するに私にとっての【綺麗の定義】は「顔が左右対称で、スタイルが良くて、声が落ち着いていて、良いにおいがする」である。

 

...うん。
顔の左右対称さはメイクで、スタイルは運動で、声は意識で、そしてにおいは香水でカバー出来る。
ハードルが高いが、出来なくはない。

 

2,内面の「麗しさ」

麗しい(うるわしい)の意味
1 精神的に豊かで気高く、人に感銘を与えるさま。
2 形・色・容姿などが、目に快く映るさま。
3 機嫌・顔つきが晴れ晴れしているさま。
4 人の性格・行動などが、きちんとしていてよい。折り目正しく、きちょうめんである。
5人と人との間柄が良好なさま。仲がよい。親しい。また、むつまじい。

麗しい-goo辞書

綺麗な女性でも、振る舞いひとつで一気に格が下がる。
なんなら普通の人よりその基準は高いかも。
なぜなら、綺麗な女性はその容姿がうえに、他者からの期待値が通常より高くなるからだ。
麗しさとは美学や美徳、美意識といった、内面的なものを指す。
どんなに綺麗な人でも、食べ方が汚かったり喋り方が忙しなかったり、常識のない行動をすれば、もう台無しなのである。
要するに私にとっての【麗しさの定義】は「表情豊かで愛らしく、マナーが出来て常識があり、落ち着いていて博識」である。

 

...うん。
表情と落ち着きは意識とメンタルで、マナーと常識と博識は、日々の勉強で体得できる。
きついが、意識すれば出来る。

 

なぜエビちゃんがこんなにも美しく見えるのか。
それは整った容姿を良く見せようとするだけではなく、等身大の彼女が画面越しにくしゃくしゃな笑顔で笑いかけてくれるからである。
私の美人の概念が体現されているのが、まさにこのPVだった。

 

私もこうなりたい、いや、なる。
「可愛いは作れる」ならぬ「美人は作れる」である。
いつか私も誰かに「美しい」と言われるように自己研鑽に励もうと決めた、今日この頃です。(まず痩せよう。)

 

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