スナックおはるのざれごと

はるママが日々閃いたあれこれをざれごとチックに語ります。

100万回死んだねこ《希死念慮のお話》

こんにちは。
気候がどんどん暖かくなり、めっきり日が長くなった今日この頃。
皆が淡く明るいカラーリングを注文している美容室で、一人黒染めを注文しているはるらっしゅです。

今まで様々な髪色に挑戦してきたはるらっしゅ。
30歳を目前にして、やっと悟りました。
そう、当たり前ですが、結局地毛が一番美しい。

よくよく考えたら、40歳を超えたらいずれ白髪が生えるようになって、嫌でもカラーリングをしなきゃなりません。
そう考えると、地毛で生きていける期間も残り僅かだと思い立ち、この度黒染めすることを決意いたしました。
30代は黒髪で過ごし、その分ヘアケアに力を入れようと決意している、今日この頃です。


さて、最近は著名人の悲しい自死のニュースや、悲しい事件のニュースが増え、なんとなく気持ちが塞ぎがちです。
きっとそんな気持ちは私だけじゃないはず。

 

よって、今日は少し真面目な回。
希死念慮》をテーマに据え、私なりにしっかり向き合って、語ってみたいと思います。
この記事が、お読みいただく皆様にとって命について考える良いきっかけになりますように。

100万回死んだねこ

希死念慮は誰にでもある。
私もあなたも、煌びやかなハリウッドスターもその辺のお寺の住職さんも、歴代のローマ法王だって、人である以上、ある日突然「死にたい」と思う事はきっとある。
でもそれは、本当は死にたいんじゃなくて、ただ楽になりたいだけなのかも。

このテーマを選んだきっかけ

芸能人の自殺のニュースが報じられるたびに、【いのちの電話】や【こころの健康相談統一ダイヤル】の案内がアナウンサーによって読み上げられ、「悩みを一人で抱えるな」と繰り返し報じる。
コメンテーター達は「後追いを防がねばならない」と口をそろえてコメントし、警鐘を鳴らす。

そんなニュースを見る度に、私は疑問に思う。
自分の人生は他人の意見に委ねず、自分の思うままに生きろと推奨し、あなたの人生はあなたのものと謳う世の中なのに、どうして自死を選んではならないの?

最近、朝っぱらからそんなニュースが流れ続けている。
ネットニュースのコメントランキング上位はそんな話題で持ち切りで、各々が各々の思想を語っている。

そりゃそうだ。
だってこんなこと、なかなか口に出して話せない。
希死念慮は、個人の思想が色濃く反映されるセンシティブな内容だ。
でも誰もが一度は考える事だからこそ、避けてはいけない話題だとも思う。
だから私もこの流れに乗っかって、自分の考えを書くことに決めた。

どうして自死はいけないの?

「心の病を抱えていたのでしょうか?」
著名人の突然の自死が報じられるたびに話題に挙がるテーマだ。
本当は皆、理由など分かっている。
分かっているけど、肯定したくないだけだ。

人の命は儚く脆い。
ピーターパンに誘われたウェンディのように、今の辛く憂鬱な気持ちから、ほんの少しの間だけ解放されたいだけ。
突発的な自死の理由は、そんな単純なものだったりすると思う。

だから、突然の訃報がニュースになると世間で驚きの声が続々と挙がるけど、多分一番驚き悲しんでいるのは、亡くなった本人かもしれない。

 

この記事をタグで見つけ出した人はきっと、今少し疲れている人だと思う。
楽な気持ちになりたくて、色々なサイトの記事を読んで、それでも納得出来ずに此処までたどり着いた人もいると思う。
だから私は、このテーマについてしっかり向き合った上で、今死にたいと苦しんでいる人にこう伝えたい。

とても生きづらい世の中だと思うのです。
他人は簡単に「人に相談しろ」なんて言うけど、そんなの無理。
あなたはたくさん悩み抜いて、そして死にたいという結論に至ったというのに、世間はそれを否定する意見ばかり。
そんなの、自分の意見を否定されたようで、見ていて辛いはず。

自殺志願者を止めようとして「生きなきゃいけない」と声高らかに主張する人がいるけど、それはただの呪縛であり、あなたを救える言葉じゃないと、私は分かっています。
「生きていなきゃいけない」と言い張る人は、自分が一生懸命に生きていることに価値があると思いたいから、他人もそうだと思い込みたいだけです。
自分の抱いている脆い価値観を守るために、あなたにその価値観を圧しつけているだけです。
命というものは、壊すのは簡単だけど、一度壊したら元には戻らない。
二人称の死は人の心を殺すが故、そして自分が他人の死によって傷つきたくないが故に、自殺をしてほしくないと騒ぎ立てているだけです。

死にたいと思う気持ちは、別に特別な事でも、悪い事でもない。
心を消耗してしまう程にあなたが頑張っただけ、それはとても立派な事です。
だから、そんな弱くて儚い自分を責めるのではなく、認めて労って良いと私は思うのです。

あなたは死にたいの?
本当は死にたいのではなく、ただ楽になりたいだけじゃないの?
もしそうなら、休むという方法で楽になりましょう。
だって死んでしまったら、味や快楽は勿論、幸せと感じる美しい感情すら、きっと無くなってしまうのだから。

こんな事を偉そうに語っていますが、私だったら自死を選ぶか?と聞かれたら、答えはNOです。
私はしょっちゅう死にたくなるけど、きっと絶対に、どんな状況下に置かれても自死は選びません。
だって、嫌でもいつか私は死ぬから。
それなら、死ぬのは別に今じゃなくてもいい。
そのうち切望しても生きられなくなるのであれば、今は一生懸命足掻いてみようと思うのです。

高層ビルから飛び降りたり、首をくくったり、毒を飲んだり。
死ぬための、その凄まじい度胸を幸せに生きるために使ってみても損はないはず。多分。

あとがき

不幸は【寒い・ひもじい・もう死にたい】の順番でやってきます。
温かい湯舟に浸かって、無理にでもご飯をたくさん食べて、それから好きなアニメや漫画を観て。
そして睡眠薬を1粒飲んで、さっさと寝落ちしてしまいましょう。

ちなみに私はしんどい時、【100万回死んだねこ】という本を読んで、毎回ばかうけしてます。

amzn.to

大丈夫。
寝てしまえばきっと、明日には少しだけ心が楽になっているかも。
辛い状況だって、少しだけ良くなってるかも。
死にたいという気持ちはPCのフリーズと一緒。
不調なら、寝て再起動してしまえばいい。
人の心なんて、意外と単純なんだから。

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