スナックおはるのざれごと

はるママが日々閃いたあれこれをざれごとチックに語ります。

俊夫君と仲良くなれない《トラウマのお話》

こんにちは。

会社から健康診断のお知らせが届いて、ダイエットを始めたはるらっしゅです。

先日オフィスで先輩に「あれ、はるらっしゅ・・(目線が私の下っ腹)」と暗に太ったとディスられたので、手に持っていたチョコドーナツをゴミ箱に投げ入れ、その瞬間からダイエットを始めることにしました。

何を隠そう私、禁煙してからトータル7㎏太っており、痩せてた頃のタイトスカートを履くとパンツラインが浮き出る始末。

とりあえず、一食あたりの米を2合から1合に減らそうと思います。

嘘です。夜はサラダだけにして、毎晩走ります。

 

さて、今回のテーマは【トラウマ】です。

人間生きていれば、誰しもトラウマがありますが、その程度とジャンルは様々です。

しかも皮肉なことに、トラウマは酷ければ酷いほど(人の死が関わる等のナーバスな内容は除く)、うまい酒の肴になるものです。

今回は私のトラウマをざれごとチックに語りながら、その克服法について考えてみたいと思います。

ちょっと長めですが、どうぞお付き合いいただければ幸いです。

 

 

はるらっしゅトラウマ傑作選

1,深夜に徘徊する巨大蜘蛛

ハリーポッターロン・ウィーズリーくんが苦手で有名な蜘蛛ですが、例外なく私も苦手です。

足が8本ってどういうことなのでしょうか?

私達の手足のように「右足だけ動かしたい」とか「前から2本目だけ動かしたい」とか、そういう自在な動きが取れるのでしょうか?

ぜひとも、どなたか蜘蛛にインタビューして記事をアップしていただきたい。

 

という余談はさておき、私は蜘蛛が苦手です。

先日私の家に蜘蛛が出た時は、買い置きしていた新品のアースジェット(ゴキブリ用)を丸々一本使い切り、あまりの煙たさにベランダ側の窓を開けて換気をしたら、今度は花粉が入り込んできて、いよいよ死にそうになりました。

これぞまさに、踏んだり蹴ったり。

 

蜘蛛が苦手になったきっかけは実家に住んでいた頃に遡ります。

とある深夜。寝ついて暫く経過した暗闇の中で、悲劇は起こりました。

手元に違和感を感じて目が覚めました。

しかし寝ぼけ眼で視界が上手く開けていない私。

枕元にあったスマホの懐中電灯で、違和感を感じた左手に光を当てました。

すると、そこには真っ黒な、見たこともない大きさの蜘蛛が左手の甲を這っていたのです。

あまりのことに声も出ず、何を思ったかスマホを使い、全力で蜘蛛を払いのけるはるらっしゅ。

そして次の瞬間に思いました。「ここで払いのけてもベッドの中に入っちゃうじゃん!!!!」

そこからの私は凄かった。30秒前までよだれを垂らして寝ていたとは思えない俊敏さで、部屋の明かりを付け、布団やら何やらを引き剝がしていきます。

直径8㎝はある蜘蛛でした。絶対に見逃すはずがありません。

それでも蜘蛛は、どこにもいないのです。

あまりの騒ぎっぷりに隣の部屋で寝ていた妹も「お姉ちゃんうるさいって~」と起きてきました。

しかし事情を説明すると、妹の顔は真っ青になり(私より虫が苦手)、「ちょ、、パパ起こしてくる」と駆け出す始末。

結局、家族総出で巨大蜘蛛を探しましたが、その行方は分からず。

後日、都市伝説か何かで「人間が寝ている時、無意識で食べているクモの数は一生涯で約8匹です。」という話を聞いて以来、私は一切の蜘蛛を受け入れることが出来なくなりました。

あの蜘蛛、もしかしたら今は私の血肉になっているのかも・・

 

2,呪怨に出てくる俊夫くん

ホラー小説を一冊読み切っただけの甘ちゃんが、調子をこいてホラー映画を観るから、こういう事になるのです。(猛省)

中学2年生になった春、淡い恋心を寄せていた男の子がホラー小説を読んでいたことが事の始まりでした。

なんとか仲良くなれないかと「その本、どんな話?」と勇気を出して声をかけ、その本を借りることになりました。

我慢できる程度のホラー小説だったので何とか読み切り「面白かった!(嘘)」と返すと、「呪怨って知ってる?俺この間観たんだけど、すごく怖かったんだ!はるらっしゅちゃんもきっと気に入るよ!」とのこと。

 

何でか私は、彼の中でホラー好きの女子になっていたようで、目が点になる私。

しかし、当時は「私ホラー好きじゃないけど」と言って、その誤解を解く勇気はありませんでした。

そして何より、そんなことを好きな人から言われたら、怖いなどと言っている場合ではございません。更に共通の話題を作るべく、腹を括って観るしかないのです。

そんなの、ネットのレビューでも見て、適当に話を合わせておけばいいのに。

当時の私が健気すぎて泣けてくる。

その週末、家族が寝付いた深夜のリビング。

私は、TSUTAYAで借りた呪怨のDVDをセットし、震える手で再生ボタンを押しました。

 

人は恐怖のキャパを超えると、身動きはおろか、目をそらすことも出来なくなるようです。

そもそも、呪怨というタイトルから察すれば良かった。

「やばい、これ観ちゃダメなタイプのやつ。」とオープニングで察した私。

結局、上映時間中はずっと愛犬を抱きかかえておりました。

あまりの恐怖に思考が停止し、途中から記憶がございません。

抱きかかえたままの愛犬は、始めのうちは「離してぇ」と身悶えしていましたが、いよいよ離してくれないと分かるとグッタリとして、最終的には寝落ちしていました。

些細な音でビクつく私は、自分が出す音にすらビビっているので愛犬を離すことも立ち上がることも出来なくなり、トイレにも行けず、そのままリビングで夜を明かすことになるのです。

 

その後、恐怖心と共に彼への恋心も失ったはるらっしゅ。

あれから約15年が経過した今でも、お化けに関連するもの全てを受け付けません。

巷で話題のストレンジャーシングスやウォーキングデッドはおろか、高校の文化祭のお化け屋敷すら無理な、超絶チキン女子に成り下がってしまったのです。

 

トラウマの克服方法

色々なサイトを漁ってみましたが、克服方法の最終着地点は【プロに相談すること】でした。

しかし、大抵の人が「カウンセリングまではちょっと…」と尻込みしてしまうと思います。

私だってそうです。

私のこのトラウマをカウンセラーにどう話せというのか。

「中学時代に好きだった子に薦められたホラー映画を観て以来、お化けが怖いです。」

だめだ、間抜けすぎる。

という訳で、自己セルフトラウマ克服法を私なりに考えてみました。

1,認める

トラウマは「よし!今から克服しよう!」と思ってすぐ出来るものではありません。

そんなことが出来れば、そもそもこのテーマが成立しないし、これを書いている一時間の努力が水の泡になります。

トラウマの克服方法をGoogleで検索すると193,000件ヒットしました。

内容は違えど、それだけ多くの人が、トラウマを克服したいと考えているし、苦しんでいる。

そう考えるだけでも、ほんの少し、心が軽くなりませんか?

まずは「トラウマを抱える人は私だけではないし、トラウマを持つ自分はダメじゃない」と受け入れる覚悟を持つことが、トラウマを克服する第一歩だと思います。

2,書き出す

日記を書くことのメリットは何か。

日記を書くと文章力や語彙力、記憶力が上がる。

そして、伝える力も鍛えられる。

しかし、私の考える日記の最大のメリットはこれではありません。

日記を書くの最大のメリットは、自分の行動や思考のパターンが客観視できること。

つまり、負の感情を抱いた時、どう行動すればそれを払拭できるかを分析することが出来るようになるということです。

これはトラウマでも応用が効きます。

自身のトラウマについて細かく書き出すことで、自分の思考状態が客観的に分析できます。

以前に持病の話でも同じことを書きましたが、人は弱い故に未知の物に恐怖を感じ、受け入れることが出来ません。

しかし、その正体が分かれば、人はそれを受け入れる心の余裕が生まれます。

思い出すことすらしんどいトラウマですが、覚悟を決めて書き出してみてほしい。

案外文字にしてみると、思っているより大した内容じゃないことだってあるかもしれないから。

3,発信する

失恋は、人に話を聴いてもらうと一気に楽になります。

同じように、トラウマも人に話して消化するのが、結局のところ一番の特効薬なのかもしれません。

その方法は、私のようにブログやSNSで発信するも良し、家族や友人に話を聴いてもらうも良し。

なんでも良いと思います。

大事なことは、自分のトラウマを自分で発信して、他者から共感してもらうこと。

そして「あなたがトラウマを抱えていても大丈夫。」と他者に受け入れてもらうことではないかと思うのです。

※あくまでど素人の考えなので、どうか一個人の意見として聞き流してください。

最後に

トラウマは本当にしんどいです。

私の語ったこのくだらないトラウマですらこんなに辛いのだから、もっとちゃんとしたトラウマを抱える人は本当に酷い思いをしていると思います。

でも、トラウマを抱えるのはあなたの心が弱いせいではありません。

トラウマを抱えたことに対して恥じる心など要らないし、そのせいで自尊心を傷つけるようなことがあっては絶対にならないと思うのです。

私如きではこれを読んでくださっている方のトラウマを解消することは出来ませんが、受け入れることは出来ます。

だから、この場を借りて伝えたい。

あなたは悪くないから、無理にトラウマを克服しなくても大丈夫。

そのままのあなたを受け入れてくれる人は私をはじめ、たくさん居ます。

みんな同じ、大丈夫。

 

私は今でも疲れていたり、具合が悪い時、夢に呪怨の俊夫君が出てきて、そのたびに「また出てきたんか、久しぶりだな。」と泣きたくなります。

俊夫君と知り合って早15年が経過するのに、いまだに全く仲良くなれないし、今後も仲良くなれる気がしないです。

どうせ出て来るなら、呪怨の俊夫君ではなくて、岡田の方の斗司夫君(ガイナックスの元社長)が出てきて、YouTubeでやってるようなジブリ解説でもしてくれれば良いのにと思う、今日この頃です。

 

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